手持ちのAndroid端末が中華製品のためか、頻繁にファームウェアの更新をします。
この時面倒なのが、ゼロからアプリのインストールや環境設定をし直すことです。
そこでファームウェアを更新する前にバックアップを取って、更新後にリストアする方法は
無いかと調べてみました。
この方法を慢性アニ目惚れ症候群さんが非常に丁寧に解説していましたので、
今回は全面的に次の記事を参考にさせていただきました。
Android 4.0.xシリーズからできる、フルバックアップ(バックアップ)とリストア 準備編
Android 4.0.xシリーズからできる、フルバックアップ(バックアップ)とリストア コマンド編
私はandroid sdkのインストールは既に行っているのでコマンド編のみ参考にしました。
ファームウェアの更新を行おうと思っていた中華タブレット Cube U9GT5で試してみます。
バックアップはadbコマンドのbackup機能を使います。
タブレットをUSBケーブルでつないでPCのコマンドプロンプトからadbコマンドを実行します。
既に接続のためのドライバーはインストール済みです。
実験のため、3つのパターンのバックアップを行いました。
1)ユーザーインストールアプリのみのバックアップ
adb backup -f 20130806.bak -apk -all -nosystem
バックアップファイルサイズ 248Mバイト
2)ユーザーインストールアプリ+内部データ領域のバックアップ
adb backup -f 20130806d.bak -apk -shared -all -nosystem
バックアップファイルサイズ 1.23Gバイト
3)ユーザーインストールアプリ+システムアプリ+内部データ領域のバックアップ
adb backup -f 20130806sd.bak -apk -shared -all -system
バックアップファイルサイズ 1.29Gバイト
ファームウェアを更新後リストアをします。
上記のそれぞれの結果は次の通り。
結果
1)ユーザーインストールアプリのみのバックアップのリストア
・アプリケーション
-アプリケーションの大半がリストアしました。
各アプリケーションの設定値もリストアされます。例えばFireFoxのブックマークや
履歴もリストアされていました。
ランチャーをNovaに切り替えると、レイアウトの設定等の情報も復活しました。
-一部のアプリケーションがリストアできませんでした。
VIERA remote2、安兎兎ベンチマーク、ニコブラウザ等はだめでした。
-ソニーの電子書籍 Readerのダウンロード購入したコンテンツは
リストアされませんでした。このあたりは注意が必要ですね。
・OSの設定情報
言語設定、ネットワーク設定等全ては初期化されまったくリストアされませんでした。
2)ユーザーインストールアプリ+内部データ領域のバックアップのリストア
・アプリケーション
1)と同じ結果ですが、コンテンツもリストアされました。
ソニーの電子書籍 Readerのコンテンツもリストアされました。
だだしソニーの電子書籍 ReaderのIDが更新されていてコンテンツの閲覧できません。
別の端末でダウンロードしたコンテンツと認識されてしまいます。
まあ、複製防止とためとしては当然でしょうね。
ソニーの電子書籍 Readerの場合は、事前にログアウト手続きをしてから
バックアップ&リストアしないと5端末共有の台数を無駄に消費しちゃいます。
注意が必要です。
・OSの設定情報
1)と同様、です。
3)ユーザーインストールアプリ+システムアプリ+内部データ領域のバックアップのリストア
このリストアでは致命的な問題が発生しました。
リストア中にエラーが出ました。システムアプリのリストアで発生したようです。
取りあえず、エラーは無視して続行しました。
・アプリケーション
1)と同じ結果ですが、コンテンツもリストアされました。
・OSの設定情報
言語設定、ネットワーク設定(WiFi接続先等)等リストアできました。
これは非常にありがたいです。
この方法が一番楽だ思って、この方法に決定したのですが、Windows機上で
ブラウザからGoogle Playの設定 - 端末で登録状況を確認すると、
以前存在した本機がリストから消えていました。
タブレットからはGoogle Playでアプリのインストールは問題なくできるのですが、
パソコンからはできなくなってしましました。通常タイムラグがあるので、1日待った
のですがダメでした。
これはまずいと思い、ファームウェアを入れなおして2)の方法でリストアを行うと
リストにも表示されました。
ファームウェアのバージョンが異なる場合、システムアプリのバックアップ&リストアは
問題があるようです。
結論
とりあえず現段階では、
ユーザーインストールアプリ+内部データ領域のバックアップ
adb backup -f 20130806d.bak -apk -all -nosystem
ちなみに、リストアは
adb restore 20130806d.bak
となります。
・アプリケーションとコンテンツのフルバックアップができる。
ただし正しくリストアできないアプリケーションも存在する。
・システムの設定情報はバックアップできなさそう。
・有料コンテンツ等はコピー防止の対策があるため、事前に対応策を確認しておく。
これでも次回からのファームウェアの更新ではちょっと楽できそうです。
最近のコメント