IchigoJamで作成したプログラムをパソコンにロード/セーブする
2015/05/25 GUIベースのツールも修正版しました 詳細は こちら
2015/01/28 記事を大幅修正しました
2015/02/08 記事を追記・修正、配布ファールのバージョンを更新しました
2015/06/14 配布ファールのバージョンを更新しました.
IchigoJamがじわじわをメディアに取り上げられてきていますね。
個人的には基板剥き出しではなく、MSXみたいな拡張スロットでIO拡張するような
形式にして欲しいなぁ。
現在使っていてちょっと不便に感じるのは、作成したブログラムの保存ですね。
本体に保存は出来るのですが、プログラムを沢山作成した場合に対応できません。
好きな時に好きなプログラムを動かしたいです。
大きい画面のパソコンでプログラムを確認したり、ホームページに掲載されている
サンプルプログラムを気軽に動かしてみたいです。
公開や配布が不便だと思っております。
そこで、本日は休暇のためちょっとツールを作ってみました。
作成したツールの概要
IchigoJamで作成したプログラムをパソコンに取り込んだり、逆にパソコンから
IchigoJamに転送するツールです。
コマンドプロント上で動かして使います。
本ツールを利用するには、シリアル接続を行う製品が別途必要となります。
シリアル接続を行う製品、頻繁にファームウェアの改良が行われているので、
ほとんど必須アイテムですね。
ツール(コマンド)
rsave.exe リモートセーブコマンド
IchigoJam上のプログラムをパソコン上に保存します。
rload.exe リモートロードコマンド
パソコン上のプログラムをIchigoJamにロードします。
rcmd.exe リモート実行コマンド
IchigoJam上で任意のコマンドを実行します。
ダウンロードはこちら :ichigotools06.zip
解凍すると、RLOAD.EXE とRSAVE.EXE、RCMD.EXE が得られます。
<
2015/01/22 修正
環境により、MSVCR120.dll がないと動作ようです。
このエラーが出ないように、プログラムを修正しました。
2015/02/08 修正
rloadコマンドを使う場合、1行の文字列が長いと文字抜けが発生する
場合がありました。その修正をしました。
2015/06/14 修正
ファームウェアの更新によりrcmd、rsaveで出力が取り込めないエラーを修正しました。
>
実行モジュールを含んでいるためブラウザが警告を出す場合がありますが、
継続等を選択して続行して下さい。
また、解凍した実行モジュールにはセキュリティのブロックがされている場合が
あります。プロパティを開いて[ブロック解除]をしてから使って下さい。
利用に必要なもの
・IchgoJam本体
・Windowsパソコン
・IchgoJamとパソコンでシリアル通信するための機器(3.3V対応であること)
上記のような製品ですが、一般的には"USB-UART変換モジュール"と呼ばれています。
様々な製品がありますが、次の条件を満たしていれば何でも良いです。
1)3.3V対応であること(これは重要! 5V出力だとIchgoJamが壊れる可能性あり)
2)信号線として GND、TXD、RXDがあればOK
3)利用の際には、ドライバーソフトが必要なので、入手かつインストールが自力で
出来ること。
ドライバーソフトは製品で採用しているチップ(IC)により、入手のレベルが
変わります。FTDI 社の正規ICが採用されていると、自動でインストール出来ます。
(その分ちょっと高いです)。
Silicon Labs社のCP210X、中華WCHのCH340とかが乗っている製品は安いです。
写真は、CP2102搭載で240円くらいで入手したものです。
環境および手順
1)IchigoJamとパソコン間のシリアル通信のための結線
・シリアル通信のための結線 ・・ 3線のみ
IchigoJam側 USB-UART
GND(22ピン) GND
RXD(15ピン) TXD
TXD(16ピン) RXD
接続して通信可能な状態にします。
ここで、結線には"ジャンパワイヤ"とか呼ばれている、電線を使ています。
電線の両端が端子に接続しやすいようにオス、メス型になっています。
IchigoJamはメス端子、USB-UARTモジュールはオス端子なので、
ジャンパワイヤの片方がオス、もう片方がメスのものを使っています。
これもあると何かとよいと思います。
・コマンドプロントを開き、ダウンロードしたコマンドが実行可能な状態にします。
(パスを通す、ダウンロードしたフォルダに移動する等)

・RSAVEコマンドでIchigoJamのプログラムをパソコンに保存する場合
rsave com5 hogehoge.txt

コマンドを実行すると、IchigoJam上で"LIST" コマンドを実行して、
その結果を指定したファイルに保存します。
保存形式はプレーンテキストなので、メモ帳で開くことが出来ます。
・RLOADコマンドでパソコン上のプログラムソースをIchigoJamにロードする場合
rload com5 hogehoge.txt

コマンドを実行すると、 IchigoJam上で"NEW" コマンドを実行して、
プログラムを消去後、1行単位でプログラムを転送します。
1行毎に0.8秒の待ちを行っているので、プログラム行数が多いと時間がかかります。
待ちを行わないとデータの取りこぼしが発生するので入れています。
・RCMDコマンドでIchigoJamで命令文を実行する場合
rcmd com5 PRINT 1+1
rcmd com5 PRINT \"Hello World\"
rcmd com5 PRINT 1+1
rcmd com5 "LED 1:WAIT 50:LED 0:WAIT 50"
※ 本コマンド、実行結果の表示の最終行にゴミが表示される場合がありますが、
気にしないで下さい。
実際の利用では、サクラエディタからこれらのコマンドを呼び出して使っています。
エディタから、現在編集中のソースをIchighoJamにアップロードしたり、
IchighoJam上のソースを取り込んだり、アップロードしたプログラム実行したり
できます。
>
注意事項
プログラムソースはテキスト形式ですが、IchigoJamとパソコンで扱える文字で
異なる部分があるので、文字化けが発生する場合があります。
取りあえず、半角カタカナは問題ないみたいです。
あまりデバッグを行っていないので、他の環境では正常に動かないかもしれません。
おまけ:コマンドプロントで簡易的にIchigoJamの操作を行う方法
パソコンとIchigoJamを同時に使っている時、キーボードが1つで済むのでちょっと
便利な技です。
まずは、シリアル通信が確立しているものとし、ポートCOM5を例に説明します。
MODEコマンドでシリアル通信の設定を行った後、
> mode COM5 BAUD=115200 PARITY=n DATA=8 STOP=1 to=off xon=off odsr=off octs=off dtr=off rts=off idsr=off
と実行すると、入力した文字列をそのままIchigoJamに転送してコマンドの実行が
出来ます。
結果はIchigoJamに接続しているモニターに表示されます。
フルスクリーン操作は出来ませんが、ロード/セーブ時の確認には使えます。
CTRL+Zを入力後、ENTERキーを押すと終了します。
私は入力がめんどいのでバッチコマンドを作って利用しています。
setserial.bat com5
中身
mode %1: BAUD=115200 PARITY=n DATA=8 STOP=1 to=off xon=off odsr=off octs=off dtr=off rts=off idsr=off
送信が出来るのなら、受信も出来るはずと、
TYPE COM5 > hogehoge.txt
をやっても何故かうまく行きません。
何か方法があるかも..
こちらに、続きの記事があります。
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