arduino用漢字フォントライブラリSDカード版の製作(2)
前回からの続きです。
いくつかのグラフィック液晶にてフォント表示を試してみると、表示するには面倒な処理が
必要と判明しました。
モノクログラフィック液晶では、表示用のメモリが下図のようになっており1バイトが縦の
ドットに対応した形が一般的のようです。
グラフィック液晶Nokia5110のメモリ構造 (1バイトが横1ドット 縦8ドットに対応する)
この形式で正しく文字を表示するには、ドット単位で文字の回転をさせてからメモリに書き込む
必要があります。16x16ドットだと256ドット分の座標変換となります。
具体的には下記のフォントの形式を
フォントデータのデータ並び
次のような形式に変換します。
グラフィック液晶用に変換したフォントデータのデータ並び
赤い数字がバイト並びの順番です。MSBが上位ビット、LSBが下位ビットです。
この処置は1ビットづつ取り出して、再配置という無駄に処理を要します。
表示の都度、変換しても良いのですが、SDカードの大容量を生かし、
あらかじめフォントを作成して用意することにしました。
フォントライブラリの利用時に、切り替えて利用出来るようにしました。
これにより、表示がちょっと早くなりました。また、プログラムも短くなりました。
ただし、SDカードからの読み取りなのでやはり遅いです。
ライブラリはもう少し、動作確認をしてから公開したいと思います。
この処理はSPIフラッシュメモリ版のライブラリにも反映したいと思います。
2016/05/21 追記
現時点のライブラリをGitHubにて公開します。
・ライブラリ公開ページ Arduino-KanjiFont-Library-SD
https://github.com/Tamakichi/Arduino-KanjiFont-Library-SD
・ダウンロード直リンク
https://github.com/Tamakichi/Arduino-KanjiFont-Library-SD/archive/master.zip
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