ArduinoによるI2C EEPROMのエミュレーション (6)
(2016/12/23 更新・追記)
以前作成したIchigoJam用のEEPROMエミュレーションの小型化を検討し、OpenLogが
使えるのではないかと思い、OpenLogのクローン製品を購入してチャレンジしました。
Aliexpressでは$6.80位で購入できます。
そして、届いた製品はこんな感じです。
基板の片面にAtmega328と水晶発振子 16MHz等が搭載、その裏はmicroSDカードスロットです。
このOpenLogは名称の通りmicroSDカードにシリアル通信経由のログを記録することに
特化したモジュールです。
全ての端子の利用は出来ず、microSDカードスロットの他にシリアル通信、SPI通信しか利用出来ません。
I2Cが利用出来ないのはちょっと残念ですね。
一応、Arduinoのブートローダーが乗っており、スペック的にはArduino Pro miniのように
スケッチの書込みが可能なはずです。
私が目的とするEEPROMエミュレーションにはI2Cが必要なのですがこのままでは
利用出来ませんので強引に信号を取り出します。
実はこの結線間違てます。詳細は後ほど説明します。 ^^
ユニバーサル基板上のレイアウトを決め、早速実装にかかります。
出来上がりはこんな感じです。
IchigoJamに乗せるとこんな感じです。いい感じ!
スケッチの書込みにはブートローダの書込みが必要
さて、シリアル通信経由でスケッチを書込みましょう。
やってみると、書き込みエラーが発生して書き込みできず。
デフォルトで乗っているOpenLogのプログラムでのシリアル通信は出来ているので、
シリアル接続には問題ないと判断し、ブートローダーが怪しいと思い、
Arduino IDE 1.6.9環境にてブートローダーを書き換えたところ、問題なくスケッチ書き込みhが出来るようになりました。
デフォルトのブートローダーが古かったようです。
ブートローダーの書込みはシリアル経由では出来ないので、SPI接続にて行います。
ラベルの無いSPI端子は次のような割り付けになっています。
MISOの穴はmicroSDカードスロットの樹脂が被さっており、ピンセットとカッターで
樹脂部を削って穴を確保しました。
書込みのために一時的にSPI端子を仮はんだ付けして端子を確保しました。
書込み機器としてUSBtynyISPを使いました。
これで、ArduinoPro miniとしてスケッチ書き込みが出来るようになりました。
早速接続して、動作確認。
プログラムを保存しようとするとエラーが発生して保存できません。
デバッグ機能にてSDカードは認識しているがI2C通信が出来ていない模様。
調べると、I2Cの信号取り出しの結線が1ピンずれてました(下図が正しいピンです)。
半田付けを取り除いて、修正を試みましたが無理でした。
ここで諦めるのもなんなので、OpenLogクローンを別に買うことにしました。
この失敗作はシリアル通信、SPI通信、ANA4(SDA)は使えるのでSPIを使う表示機器の
制御実験にても使うことにします。
作業は注文したOpenLogクローンが届くまで中断です。
(2016/12/23 追記)
再チャレンジにて完成しました。
問題なく動作しました。
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