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表示器制御関連

2024年3月21日 (木)

Arduino用 美咲フォントライブラリを更新しました

「Arduino用 美咲フォントライブラリ 教育漢字・内部フラッシュメモリ乗せ版」を更新しました。
ここ最近の調査をライブラリに反映しました。
 
・Arduino-misakiUTF16 Arduino用 美咲フォントライブラリ 教育漢字・内部フラッシュメモリ乗せ版
 https://github.com/Tamakichi/Arduino-misakiUTF16

おもな変更点
・ライブラリ形式(library format)をrev. 2.2に変更(以前はrev 1.x)
・美咲フォントの最新版 2021-05-05(美咲ゴシック第2)利用に変更

 (以前は2012-06-03 正式公開初版を利用)
・isZenkaku()の追加
 ⇒ 半角(4ドット)・全角(8ドット)幅判定により半角文字を詰めて表示可能となりました
・いくつかの不具合対応(半角・全角変換ミスなど)


せっかくの機会なので、新Arduino Uno(Arduino Uno R4 WiFi)に搭載されているLEDマトリックスで、デモってみました。

Arduino Uno R4 WiFi搭載 LEDマトリックスで美咲フォント表示
Arduino_uno_r4_led_matrix

動いている様子(Youtube ※BGMあり)


表示器がボート搭載だと、お手軽に利用できて良いですね~

プログラムソース


このサンプルプログラムは、ライブラリのサンプルプログラムとして添付しました。

参考にした文献
・Using the Arduino UNO R4 WiFi LED Matrix
 https://docs.arduino.cc/tutorials/uno-r4-wifi/led-matrix/

 公式サイトのLEDドットマトリックスを利用するための解説です。
 利用するライブラリ及び、LEDドットマトリックスのフレームバッファの構造について説明されています。

今回作成したサンプルプログラムでは、フレームバッファにデータをセットして表示しています(setAt()関数)。
フレームバッファの構造は、横12ドットx縦8ドットの計96ドット分の96ビットをlong整数 32ビットx3個 に単純に詰めている感じです。
フレームバッファを直接いじれば、なんでも表示できそうですね

フレームバッファの左スクロールを実装しているscroll()関数、
汎用性のない、12x8ドット限定の力業実装で少々分かりにくいコードですが、
32ビットx3の配列をビットシフトでビットを左にずらしているのですが、その際に
 ①ビットシフト時の最上位ビットの欠落対策
 ②0~7行の右端ビットクリア、
 ③ワードをまたぐ行の左端ビットの処理
を行って補正してます。
ちょっとエレガントでないのでもう少し良い方法があるかもしれません

新Arduino Uno R4ボード、搭載マイコンがRenesas RA4M1(Arm Cortex-M4)に変更となりました。
このボードも発売直後に購入したものの、放置していました。やっと使い始めた感じです。
まだまだ、使いこなせてないので、ドキュメントをあさりつつ遊んで行きたいと思います。

こんな感じで、ライブラリ更新と少々の動作確認の上、公開いたしました。

2024年3月14日 (木)

Raspberry Pi Pico(MicroPython)でLEDドットマトリックスを使ってみる

先日修正版を公開した「Raspberry Pi Pico MicroPython用の美咲フォントライブラリ」を使って、
MAX7219を使ったLEDドットマトリックスモジュールで日本語表示を試してみました。


MAX7219ベースのLEDドットマトリックスの利用については、文献1が大変参考になりました.. 感謝(*´ω`*)
MAX7219の制御についてては文献2のMike Causerさんが公開しているライブラリを利用しました.. 公開に感謝(*´ω`*)

この実装にあたり、参考にした文献
・文献1.証券所のティッカーみたいな細長い電光掲示板を作る話—MAX7219モジュールとRaspberry Pi Pico (rp2040)とMicrPython
・文献2.micropython-max7219
・文献3.MicroPython libraries framebuf — frame buffer manipulation

Raspberry Pi Pico MicroPython用の美咲フォントライブラリ の最新版では、半角と全角文字を混ぜて表示できます。
半角文字は横4ドットで処理しています。とりあえずは、使えそうかな.. (*´ω`*)

文献3のmicropython-max7219 ライブラリでも半角英数字テキストのスクロール表示メッセージは可能なのですが、
フォントの切り替え不可で、美咲フォントを利用した日本語フォントの表示には対応していません。
そこで、micropython-max7219の Matrix8x8の派生クラスを作成して美咲フォントで日本語表示できるようにしてみました。
MessageBoardクラスを作成しました。
以下は、そのクラス実装のmessageboard.pyとサンプルプログラムのsample_scroll_text.pyです。

ライブラリmax7219.py、messageboard.pyは、pico内にdeviceフォルダを作ってその中に保存します。
ラズパイpicoのmicroPython環境、実現レベルでいい感じと再認識しました(*´ω`*)

ハードウェア構成、結線については文献1、2を参照願います。
pico用に作成しましたが、他の環境でも比較的簡単に移植できると思います。

教育漢字だけだとやはり、ちょっとした文書を表示しようと思うと豆腐(□=教育漢字以外)が表示されてしまいます。
picoでは、フラッシュメモリに余裕があるので全フォント搭載でも問題ないと思うので、対応しようかな..

2023年2月 9日 (木)

Raspberry Pi Pico MicroPython用のマルチフォントライブラリ

Raspberry Pi PicoMicroPythonは、かなりイケていることが分かり、
Arduino用のフォントライブラリを移植してみました。

■Raspberry Pi Pico MicroPython用のマルチフォントライブラリ
  https://github.com/Tamakichi/pico_MicroPython_Multifont

Arduino用漢字フォントライブラリ SDカード版からの移植なのです。
MicroPythonでは、フラッシュメモリ上にファイルを置いて読み書き出来るので、サックっと移植出来ました。

動作確認(使い物ものになるか)として、
 ・16x16ドットマトリックのNeoPixcel
 ・OLEDディスプレイ SSD1306(I2C接続 128x64ドット)
で遊んでみました。

■16x16ドットマトリックのNeoPixcelで日本語表示(sample_mfont_neopixel.py)
 Dsc00107

全点フル輝度で点灯すると、電力不足でリセットがかかったり動作不安定となります。
本格的に使うには、電源回りの補強が必要です。とりあえず、実験レベルでの動作確認です。

動いている様子
 

動画のデモでは12ドットフォントを指定して表示しています。
とりあえず、見た目上はまともに動いています。スクロールも滑らかです(*´ω`*)
これで、インタプリタ言語で処理しているかと思うと上出来ですね(^^♪

■OLEDディスプレイ SSD1306(I2C接続 128x64ドット) で日本語表示(sample_oled_mfont.py)
Dsc00101

動いている様子


表示は1文字ずつディレイ(時間待ち)を入れて表示しています。
ディレイを抜いてフルスピードにしても表示は遅いです。

遅いI2C接続が足を引っ張っているというより、やはり処理的にちょっとキツイかな。
利用しているSSD1306ライブラリを見直せば何とかなるかもしれません。

メインのプログラムはこんな感じです

定数部分は、各自のご利用ボードに合わせて適宜変更して下さい。
サンプルプログラムでは、「後からインスタンス・メソッドの追加できるか?」を試してみたのですが、出来ますね。

# SSD1306_I2Cに漢字表示インスタンス・メソッドの追加
SSD1306_I2C.drawText = drawText

SSD1306_I2C.drawFont = drawFont3
SSD1306_I2C.newLine = newLine


■まとめ

この記事でやっていることは、いままでArduinoでやってきたことなのですが、
MicroPythonでも、そこそこやれるようですね。しばらくはpicoで遊んでみます。

2023年2月 8日 (水)

MicroPython(Raspberry Pi pico)で8x8ドットNeoPixcel文字表示

久しぶりのブログ更新です。

Pythonプログラミングのお勉強で、手持ちのRaspberry Pi picoMicroPythonをいじってみたのですが、
インタプリタの処理と思えないほど、サクサクと動いてびっくりです。

8x8ドットNeoPixcelで文字表示をやって見たところ、難なく処理をこなしてくれました。

Dsc00061

動いている様子


メインのそースはこんな感じです。

MicroPythonはコンパイル不要で、C言語よりもお手軽でいいですね(*´ω`*)
文字の表示には美咲フォントを利用しました。とりあえず、モジュール化してみました。
Arduino版を流用しました。
■ Raspberry Pi Pico MicroPython用美咲フォントライブラリ
   https://github.com/Tamakichi/pico_MicroPython_misakifont

サンプルプログラムとして、ドットマトリックスのプログラムを添付しています。
Raspberry Pi Pico
MicroPythonには、
NeoPixcelの制御を行うライブラリが組み込まれているので、
マトリック表示のためのライブラリ部のみを自作しています。
マトリック表示処理の要としては、マトリック表示では、縦・横の座標でピクセルを制御したいところ、
NeoPixcelのライブラリではのピクセルを0からの番号指定のため、
   縦・横 指定 ⇒ 番号(0~)
の変換をするところですかね..

  neomatrix.py:
    # ドットマトリックス 指定座標ピクセル番号変換
    def XYtoNo(self, x, y):
        return self.width*y + x if y&1 else self.width*y + self.width-1 -x

縦yが奇数と偶数で横xの方向が異なります。
表示が鏡文字になったり、上下さかさまとなる製品の場合、この変換処理を修正すれば対処できると思います。


2020年2月 4日 (火)

M5Stackで日本語表示(2)

M5Stackでの日本語表示の続きです。
前回とは別の自作ライブラリをM5Stack対応の修正を行いました。

利用ライブラリ
 ・Arduino-KanjiFont-Library-SD
    Arduino用のマルチサイズ漢字フォントを利用するためのライブラリ(SDカード版)
    https://github.com/Tamakichi/Arduino-KanjiFont-Library-SD

ライブラリを使って、「吾輩は猫である」の文書を表示してみました。

    01_20200204162501 

動いている様子
    

8ドットから24ドットのフォントサイズを変えて繰り返し表示しています。

動画を見れば分かると思いますが、表示はあまり速くないです。
逐次、SDカードから読んでいるためかと思われます。
まあ、とりあえずは良しとします。

スケッチ


表示の高速化のため、M5Stackで利用されている液晶パネルILI9341Windows機能を利用してフォントの表示を行っています。
drawPixel()を使うよりもコマンド送信数が少なくて済むので多少は速くなると思います。
ただし、SDカードアクセスが遅いためあまり効果としては現れませんね。

ちょっとハマった..

今回はテキストをスクロールさせるつもりでscrollUp()関数を作成したのですが、
期待通りに動きませんでした。
プログラム的には、指定座標のピクセル色を読んで、1文字分上に表示でスクロールさせようとしたのですが..

「何故だろう..?」と調べると、
なんとMISO(LCDからデータを読む)が使われていません。

02_20200204164501
(回路図は公式サイトより入手し引用)

これでは、物理的にデータの取得は出来ないですね。
ですので用意されている readPixel()readRect() は正常に動きません。
ためしてみると、ピクセルの色は常に 65535の値が返されます。

もう一点、ウィンドウ設定でsetAddrWindow()を使っているのですが、
setWindow()だと正しく表示出来ませんでした。
setAddrWindow()は、内部的にsetWindow()を読んでいるのですが、
SPIの設定を行ってからsetWindow()が呼び出されています。
SPIがSDカードのアクセスと共用のため、SPIの設定が必要だったのだと思われます。

とりあえずは、ウィンドウ設定の関数が用意されているのが分かったのは収穫でした。

追記
  MOSIを双方向にてデータを読む方法があるようです。

  関連情報
   ・M5Stackで画面キャプチャーを取得する
      https://qiita.com/fukuebiz/items/8aff6cad2f6048f02f12

   ・Bodmer/TFT_eSPI
      Arduino and PlatformIO IDE compatible TFT library optimised for the STM32,
      ESP8266 and ESP32 that supports different driver chips
      https://github.com/Bodmer/TFT_eSPI

  M5Stackのライブラリ=v0.2.9)のTFT_eSPIが古いため、現時点で readPixel()readRect() が使えないようです。
  まあ、いずれ、TFT_eSPIの最新版を取り込んで利用可能になると思います。

2020年1月18日 (土)

M5stackで日本語表示

Arduino Uno用に作成したフォントライブラリをM5Stackで試してみました。

ライブラリ
  ・Arduino用 美咲フォントライブラリ 教育漢字・内部フラッシュメモリ乗せ版
    https://github.com/Tamakichi/Arduino-misakiUTF16

とりあえず、LCDにライブラリ無修正で利用出来ました。
Dscn2468
ノーマルのサイズでは、文字が小さすぎて読めません。

3倍角にして表示してみました。
Dscn2477

まあ、8ドットフォントなのでこんなもんでしょう。

動いている様子


コントラストの関係で動画が綺麗に取れないため、背景色を青に変更しました。
8ドットフォントを1~4倍にして繰り返し表示しています。

スケッチ

スケッチは、OLED(SSD1306)で美咲フォントを使った漢字表示 のものを修正して作成しました。

フォント表示については、他の自作ライブラリの動作も検証したいと思います。



2020年1月 9日 (木)

NeoPixel(WS2812B)の制御 その4

ArduinoによるNeoPixel(WS2812B)の制御の続きです。質問があり、折角なので
以前作成した、8x8ドットマトリックスタイプのNeoPixelを制御するスケッチを汎用化(任意のサイズ対応)しました。
とりあえず手持ちの16x16ドットモジュールで試してみました。

動いている様子


利用したモジュールは、Aliexpressにて入手しまた。

1 pcs/lot DC5V 16x16 Pixel WS2812B LED Digital Flexible Individually addressable Panel light
04_20200109194301

このモジュールのNeoPixelの並びは次のようになっています。
05_20200109195701

接続
    Arduino:D11   -  NeoPixel:DIN
    Arduino:5V     -  NeoPixel:5V
    Arduino:GND  -  NeoPixel:GND

スケッチ


スケッチは、16x16ドットマトリックスに対応するように作成していますが、
下記の横ピクセル数、縦ピクセル数を変更することで、横8x縦8ドット、横32x縦8ドットにも対応出来ると思います。
  #define PXCEL_W  16    // 横ピクセル数
  #define PXCEL_H   16    // 縦ピクセル数

また、メッセージ表示の縦位置は NeoMsg()関数の最後の引数で指定出来ます。
スケッチは、Githubのgistにて公開しています。スケッチ表示の下部の帯のリンクから参照出来ます。
スケッチのコンパイルには、別途下記のライブラリが必要です。

   ライブラリ
   ・Arduino用 美咲フォントライブラリ 教育漢字・内部フラッシュメモリ乗せ版
     https://github.com/Tamakichi/Arduino-misakiUTF16


<2023/06/11 追記>
本記事に対して質問があり、16x16ドットマトリックスに8x8ドットフォントを表示した場合、確かに「文字、小さっ」ですよね~
ちょっと改造やってみました。

Arduino Uno的には、16ドットフォントデータを単体で載せるのは無理なので、
美咲フォント(8x8ドット)を倍角処理(16x16)して表示するバージョンを作ってみました。

倍角表示対応として、以下の関数を追加しています。
 ①NeoScrollInCharEx() 16x16ドットフォントのスクロール表示版
  この関数は、NeoMsgEx()から呼び出されて利用します。
 ②NeoMsgEx() 倍角表示対応版
  美咲フォント(8x8ドット)から倍角フォント(16x16ドット)を作成しています。
  ソースのコメント部の倍角フォント作成(追加)でやってます。
  倍角にするには、1ドットを4ドット(縦2倍x横2倍)にしています。
  8x8ドットのフォントデータ uint8_t fnt[8] から1ドットあたり4ビットをuint16_t fntEx[16]に格納します。

  追加の処理構造、倍角処理あたりのビット操作(ループで8x8ドットから1ビットの取り出し⇒1か0かの判断 ⇒ それを元に処理)、
  自分的には、頭の中で処理や構造が「パッ」と短時間で映像で浮かんで、単にそれを実装(コード化)する感じなのですが、
  これを文章化して人に伝えるには、フロチャートやPADに落とさないと無理かな~(-_-;)
  ( ⇒ コードを書いて示した方が早い?  そうすると自力で悩まないのでスキルUP、育成に繋がらない
    ⇒ なのでヒント小出し
    ⇒ いじわるしていると思われる(-_-;) 、
    以前もFacebookで「もったいぶらず、さったと答えを教えろ」的に攻撃してきた人がいたのでFacebook辞めました(>_<)
  )

  ソフトウェアの仕様伝達、ノウハウの具現化? 難しい..

  その16x16ドットフォントをNeoScrollInCharEx()を呼び出して文字を表示します。

倍角表示
Pxl_20230611_035249288mp

スケッチ

関連記事
 NeoPixel(WS2812B)の制御 その4(2020.01.09)  ・・・ 16x16マトリックスの制御(この記事です)  
 
NeoPixel(WS2812B)の制御 その3(2018.05.30)  ・・・ 8x8マトリックスの制御
 NeoPixel(WS2812B)の制御 その2(2018.05.22)   ・・・ SPIを使った制御
 NeoPixel(WS2812B)の制御(2018.05.20)            ・・・ GPIOを使った制御

2019年12月10日 (火)

IchigoJamのファームウェア 1.4.1が正式に公開されました

IchigoJamのファームウェア 1.4.1が正式に公開されました。
早速、ファームウェアをアップデートしました。

関連記事
  ・こどものプログラミング教育ツール『IchigoJam BASIC』ver 1.4リリース
  ・IchigoJam ダウンロード
  ・documents of IchigoJam
  ・IchigoJam BASIC リファレンス ver 1.4
  ・IchigoJam BASIC 1.4 コマンド一覧
  ・IchigoJam BASIC 1.4 コマンド一覧(印刷用)
   
追加された機能の中で、クリスマスが近いということで、
NeoPixel(WS2812B)の制御を行うコマンド WS.LED の動作を試して見ました。
このコマンドは、表示する色のパターンを配列([0]~)に定義し、そのパターンを繰り返して表示します。
下記に仕様をまとめました。


WS.LED
---------------------------------------------------------------------------------------------
【概要】
    NeoPixel(WS2812B)の制御を行う  

【書式】
    WS.LED 色パターン定義数 {,繰り返し数}

【結線】
    IchigoJam側          NeoPixel(WS2812B)
     LEDピン                  DIN
     GND                       GND
     5V                         VCC(5V)

【引数】
  色パターン定義数:  配列に定義(緑、赤、青の3つで1セット)のする色パターン数
  繰り返し数        :  色パターン繰り返し回数

【解説】
    配列の先頭([0]~)から緑、赤、青の順に設定された連続する3つの値(0~255)でLEDピンに接続された
    NeoPixel(WS2812B)を1つ分、光らせます。
    緑、赤、青の値は複数定義可能で、複数のNeoPixelを光らせることができます。
    繰り返し回数を指定することで、緑、赤、青の値のパータンでの光らせます。
    
    データ送信の際、割込みを中断するためNTSCビデオ出力の画面表示が一瞬止まります。
---------------------------------------------------------------------------------------------

実際に、NeoPixel(WS2812B)30個接続のリボンタイプのモジュールを制御してみました。

    02_20191210094401

まずは、全30個のLEDを次のコマンドで赤(最大輝度 255)で表示してみます。 
   LET [0],0,255,0:WS.LED 1,30

    Dscn2305

あらかじめ配列に1つ分のLEDの色パターン 緑:0、赤:255、青:0を格納します。
次にWS.LEDコマンドにて、パターン数=1、繰り返し数=30回を指定して実行します。
これだけで、30個のLED全点が赤になりました。

次に緑、赤、青のパターンを10回繰り返す表示をやってみます。
   LET [0],255,0,0,0,255,0,0,0,0,255:WS.LED 3,10

    Dscn2306

  配列に3個分のパターン 
      緑:255、赤:0、   青:0
      緑:0、   赤:255、青:0
      緑:0、  赤:0、    青:255
  を格納します。
  次にWS.LEDコマンドにて、パターン数=3、繰り返し数=10回を指定して実行します。

今度は、プログラムを組んで動きのある表示をやってみます。
  10 LET [0],255,0,0,0,255,0,0,0,255:WS.LED 3,10:WAIT 30
  20 LET [0],0,255,0,0,0,255,255,0,0:WS.LED 3,10:WAIT 30
  30 LET [0],0,0,255,255,0,0,0,255,0:WS.LED 3,10:WAIT 30
  40 GOTO 10

    Dscn2307

  0.5秒間隔でLEDの表示がシフトして表示されます。

  なかなか遊べるコマンドですね。
  

 

2019年8月 2日 (金)

SSD1322搭載3.12インチ OLEDの動作確認

AliexpressでコントローラSSD1322搭載 3.12インチ OLEDディスプレイを入手しました。

入手サイト
TZT Real OLED Display 3.12" 256*64 Dots Graphic LCD Module Display Screen LCM Screen SSD1322 Controller Support SPI
01_20190802090601

$20.70と少々お高いですが、以前に比べるとお手頃な価格になってきました。

実際の製品

届いた製品です。0.96インチ(上)と比較するとやはり大きいです。
Dscn1942

マニュアル類の付属がないため、製品販売ページの情報をもとに使い方は調べる必要があります。
購入先の業者に問い合わせても良いと思います。


製品仕様について

てっきりモノクロ(単色)だと思っていたのですが、
SSD1322の仕様を調べると、1ドット当たり4ビットの16階調表示でした。
256x64ドット、1ドットあたり4ビットのためバッファを使う方式でのプログラム実装では
バッファサイズは8kバイト必要となります。

2x16のピンヘッダでの接続となります。
インタフェースとしては、SPIの他にパラレル接続も可能です。
Photo_20190802094501
デフォルトではパラレル接続モードになっています。
裏のシルク印刷の設定をみてSPI(4SPI)接続に変更しました(R6の抵抗を取ってR5につける)。
Dscn1976

SPI(4SPI)で利用する場合、モジュールのピンヘッダのうち、下記のピンを利用します。
(Reset、CS、DCはArduinoの任意のピンでOK)
02_20190802094201
Arduinoでの動作確認

利用ライブラリ

ググって探して、次のライブラリを試してみました。
1) U8glib V2 library for Arduino
    https://github.com/olikraus/U8g2_Arduino
2) Arduino library for 256x64 OLED ER-OLED032-1 (SSD1322 driver)
    https://github.com/cvonk/arduino-SSD1322

接続はこんな感じです。
Dscn1977
結論を先に述べると、1)のU8glibの利用がお勧めです。
16階調表示には対応していないですが、フレームバッファ使わない方式にも対応しています。
下記の画像はU8glibを使った動作です。

Dscn1961
Dscn1965
Dscn1966
表示がとても綺麗です。文字の表示にも、もちょうど良いサイズです。

U8glibのサンプルスケッチをコンパイルする使う場合、コメントアウトされている下記を有効にします。
   U8G2_SSD1322_NHD_256X64_F_4W_HW_SPI u8g2(U8G2_R0, /* cs=*/ 10, /* dc=*/ 9, /* reset=*/ 8); // Enable U8G2_16BIT in u8g2.h

U8glibでも、フルサイズのバッファを使う場合、バッファサイズとして2kバイトが必要です。
Arduino Unoでは利用出来ません。Arduino MEGA2560で利用出来ました。

SPI接続では、OLEDモジュールからの表示内容の読み出しが出来ないため
表示している内容に追記するような場合は、Arduino側でバッファが必要となります。
バッファを使いない場合、グラフィック描画時に制約が発生します。

2)のライブラリはAdafruit_SSD1306がベースのライブラリなのですが、
古いAdafruit_GFXを使っているためか、Adafruit_GFXのメンバ変数参照でコンパイルエラーが
発生し、ライブラリソースの修正が必要でした(このあたりの対応は省略します)。

さらにバッファとして最低2kバイト(単色利用時)が必要です。Arduino Unoでは利用出来ません。
Arduino MEGA2560ではとりあえず動きました。

Dscn1970

16階調での利用は、バッファサイズ8kバイトが必要なため、Arduino MEGA2560でも利用出来ませんでした。


まとめ

このSSD1322搭載の本製品、ドットサイズが256x64、16階調、表示が綺麗で見やすいのです。
文字を表示にも適したサイズです。
ただし、16階調(1ドット4ビット)は、メモリ消費が多くなり、ちょっと使いにくいです。

16階調の表示の評価として、何か写真っぽいのを表示を試して見たいと思います。

2019年7月 8日 (月)

4連8x8ドットLEDマトリックスを試してみる 続編(2)

以前書いた記事「4連8x8ドットLEDマトリックスを試してみる 続編」に関して
スクロール表示ではなく、固定メッセージを表示したいとの質問があり、ちょっとやってみました。

ハードウェア構成は、前回のSDカードモジュールを使わず、SDカードシールドを使っています。
この方が結線が楽ちんですね。SDカードシールドは意外と安いです。

Dscn1883

動作している様子



スケッチ: ダウンロード - max7219_test3a.zip

  別途自作ライブラリ sdfonts を利用しています。
   ・sdfonts : Arduino用漢字フォントライブラリ SDカード版
     https://github.com/Tamakichi/Arduino-KanjiFont-Library-SD


スケッチを直接貼り付けて掲載したかったのですが、
ArduinoのHTML形式コピーのスケッチを貼るとココログの編集画面が100%暴走するようになり、
掲載出来なくなってしまいました。
まだまだ、リニューアルの後遺症が残っているようです。

代わりに、GitHub(gist)を使って掲載します。


追記

このスケッチで利用している、ビットマップ操作を行う処理、
機能強化&ライブラリ化してGitHubに登録していたことをすっかり忘れていました。
しかも、マニュアルを作成せず、登録しただけ...

 ・Arduino ビットマップ操作ライブラリ
    https://github.com/Tamakichi/libBitmap

暇をみて、ドキュメントを追記しますです。

より以前の記事一覧