Raspberry Pi PicoのGPIOには"pad"という機能があって、その機能の1つに流せる電流強度の設定が出来るようです。 公開されている資料 RP2040 Datasheetの「2.19 GPIO」の「2.19.4.Pads」に次のような記載があります。
Pad electrical behaviour can be adjusted to meet the requirements of the externalcircuitry. The following adjustments are available: • Output drive strength can be set to 2mA, 4mA, 8mA or 12mA • Output slew rate can be set to slow or fast • Input hysteresis (schmitt trigger mode) can be enabled • A pull-up or pull-down can be enabled, to set the output signal level when the output driver is disabled • The input buffer can be disabled, to reduce current consumption when the pad is unused, unconnected or connected to an analogue signal.
2mA、4mA、8mA、12mAのいずれかの設定が可能で、デフォルト値は4mAのようです。 この設定はUser Bank Pad Control register の PADS_BANK0: GPIO0, GPIO1, …, GPIO28, GPIO29 Registersの DRIVEので出来るようです。
まずは「8.2.1. Installing the Toolchain」の内容に従って、コマンドラインでビルド出来る環境を構築します。 手順に従い、下記のツールをインストールします。 ① ARM GCC compiler ② CMake ③ Build Tools for Visual Studio 2019 ④ Python 3.7 ⑤ Git
③④⑤は既にインストール済のため、省略しました。 一点、問題あります。 「8.2.1.3. Installing Visual Studio Code」の節名は間違っていると思われます。 内容的には「8.2.1.3. Installing the Build Tools for Visual Studio 2019」が正しいとお思います。 ちょっと混乱しました。(※現時点では、ドキュメントが修正されています(2023/02/24))
スペック(※スイッチサイエンスさんの商品説明より引用) ・Raspberry Pi(UK)設計のRP2040マイコン搭載 ・デュアルコア ARM Cortex M0+プロセッサ、最大動作周波数 133 MHz ・SRAM:264KB、フラッシュメモリ:2MB ・端面スルーホールを備えているため直接キャリアボードへのはんだづけが可能 ・USB 1.1 ホスト/デバイス両対応 ・低消費電力スリープモードおよびドーマントモードが利用可能 ・USBを介しマスストレージを使ったドラッグアンドドロップによるプログラムの書き込みが可能 ・26 x 多機能GPIOピン ・2 x SPI、2 x I2C、2 x UART、3 x 12 bit ADC、16 x PWMチャンネル ・正確なクロックとタイマーを搭載 ・温度センサ搭載 ・高速な浮動小数点ライブラリを搭載 ・8 x プログラマブルI/O(PIO)
またデータシートをみると、16kバイトのROMが搭載されており、そのROMには次の機能が搭載されているようです。 • Initial startup routine • Flash boot sequence • Flash programming routines • USB mass storage device with UF2 support • Utility libraries such as fast floating point
さらに、面白そうな記述があります。 2 × Programmable IO (PIO) blocks, 8 state machines total ◦ Flexible, user-programmable high-speed IO ◦ Can emulate interfaces such as SD Card and VGA
State Machines を使って、VGAなどのちょっとした信号の生成が出来るっぽい これは、面白そうです。
今年は、この「Raspberry Pi Pico」で色々やっていこうと思います。 まずは、開発環境を構築します。 そのうえで、Arduino等で開発した自作ライブラリを移植していきたいと思います。
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